アートクリニック産婦人科 栄町 福島 福島市 産婦人科

凍結胚移植(F-ET)

凍結胚移植(F-ET)とは

凍結胚移植(ET=Frozen−Embryo transfer)とは、
体外受精や顕微授精でできた胚(受精卵)を凍結保存しておき、採卵した周期とは別な周期に融解して子宮内に移植する方法です。

この技術で子どもに異常が起こることはなく、安全性も確立されています。
胚凍結は、従来まで、緩慢凍結法といってゆっくりと温度を下げて凍結する方法でおこなっていましたが、この方法では、凍結融解の過程で起こる様々な凍結傷害により、十分な生存性を得ることができませんでした。
この問題を解決したのが、超急速ガラス化法の誕生です。
凍結スピードを極限まで速めることによって緩慢凍結法にみられた凍結傷害を回避し、融解後の生存
性を飛躍的に向上させました。
 

凍結胚移植のメリット

着床率(妊娠率)が UP

採卵した周期は、子宮内膜も少なからず排卵誘発剤の影響を受けているので、子宮内膜の状態は必ず
しもベストとはいえません。
子宮内の環境が整った周期を選んで胚を戻せるので、着床率も高くなります。
 

移植しなかった胚を無駄にしない

万が一、採卵周期に戻したフレッシュな胚が着床しなかった場合でも、凍結保存しておいた余剰胚が
使えます。
また、凍結胚がある間は採卵手術をしなくてもすみますし、排卵誘発の回数も減らせます。
 

多胎妊娠の防止に役立つ

凍結技術が進歩したことで、「残った胚がもったいない」という意識が働かない分、安心して凍結
保存を選択でき、移植数をセーブできます。
(※)2個以上の移植は双子妊娠のリスクがあるので当院では1個移植を推奨しております。
 

胚の発育が遅い時も

胚の発育は個人差があり、全ての胚が5日で胚盤胞になるわけではありせん。
子宮内膜の日付と胚の日付を合わせてから移植をすると着床率もUPするので、胚の発育が遅い場合は
胚を凍結保存して、子宮内膜と胚の日付を合わせる、という作戦を取ることが可能です。
 

凍結胚移植 当院の強み

患者様にご納得いただける説明と移植


 

当院では凍結胚移植の前に、担当の技師より画像を使って患者様の凍結胚の
説明をさせていただいております。

質問もその場でお答えしておりますので、患者様がご納得がいく移植を受け
ていただけます。

 

液体窒素内で保管される胚


 

胚の凍結には、液体窒素を用います。
ほぼすべての生体活動が停止して冬眠状態になりますので、
長期間、劣化することなく保存ができるのです。

凍結融解胚移植の際は、融解のダメージを受けることなく、
無事に細胞分裂を再開した元気な胚を選んで移植します。

 

凍結胚移植 Q&A

受精卵を凍結して赤ちゃんに影響はないの?


 
  • 凍結・融解胚移植による先天性異常発生の割合は、凍結をしない胚を用いた場合と変わらないか、むしろ改善することが報告されています。
    動物実験においても、凍結に由来する異常は報告されていません。

    医療の手が入る、ということで遺伝子操作などのイメージを持っている方も中にはいらっしゃる場合もありますが、赤ちゃんの奇形発生率も自然妊娠と全く変わりません。
 

胚の凍結保存期間はいつまで?


 
  • 胚の凍結保存期間は原則として1年間年、保存の延長を申し出た場合、
    最大5年間までとさせて頂きます。
    保存の延長を申し出ない場合は、保存期間が過ぎた胚は廃棄させていた 
    だきます。(自動的に破棄されるという意味ではございません)
    延長および破棄の手続きは必ず来院の上、行って頂きます。
    電話での延長・破棄手続きには本人確認が出来ませんので、対応しておりません。