当院の治療
当院の治療
当院では治療を開始する前に、まず初めは不妊原因を検査していきます。
初診であれば1.5~2か月半くらいの検査になります。
(*当院検査の流れ参照)
ここで何らかの不妊原因が判明した場合、最適な治療を行っております。
安心して治療を受けていただけますよう、当院では検査、治療ごとに患者様に
納得していただくまで、スタッフから詳しい説明をさせていただいております。

ご不明な点がございましたら、
どうぞ、納得のいくまでお尋ねください。
女性側の原因の治療
卵管因子
- 卵管癒着、狭窄、閉鎖
狭窄や閉塞には通気法や通水法、さらにチューブを挿入して卵管を拡大する方法
が行われます。
子宮卵管造影検査を行った後は、卵管のつまりが通って狭窄や閉塞が改善する場
合が多くなります。
それらが無効な場合、手術や体外受精が行われます。
- 子宮内膜症
ホルモン剤による治療、腹腔鏡で行う手術で内膜症による卵管の癒着を剥がす方
法、また、体外受精が行われます。
子宮内膜症の場合、体外受精での妊娠率は内膜症がない方の体外受精の妊娠率と
変わらない、というデータがあります。
子宮因子
- 筋腫、ポリープ、腺筋症、先天奇形
子宮筋腫やポリープはコブのみを取る手術が行われます。
コブのサイズによって摘出方法が異なります(腹腔鏡、開腹手術)
子宮腺筋症も着床を妨げる不妊原因となります。
腺筋症が子宮の一部に限定されている場合に患部のみを摘出する手術が行われるときもありますが、
妊娠率改善にとってあまり有効とは言えません。
また、ホルモン剤を投与する薬物療法もあります。
投与をやめると子宮腺筋症が再び増大するので、症状の進行を一時的に抑える目的で行うことが多いです。
先天奇形も形成手術で治るものもあります。
内分泌因子
- 下垂体性無月経、黄体機能不全、無排卵周期症
排卵誘発剤やピルを応用したホルモン療法を行い、お身体のホルモン状態を整え
ていきます。
- 多嚢胞性卵巣障害(PCO)
糖尿病薬(メトホルミン)を服用しながら、ダイエット等でBMIが平均
になるようにします。
体重が正常域に戻るだけで、自然排卵して妊娠できることがあります。 - 高プロラクチン血症
プロラクチンの分泌を抑える飲み薬を使って、お身体のホルモン状態を整えます。

その他

- 頸管粘液異常
頸管粘液を増やすホルモン剤の投与や人工授精が行われます。
抗精子抗体がある場合は人工授精や体外受精が行われます。
- 卵巣性無月経
排卵誘発剤などのホルモン療法が行われます。
男性側の原因の治療

- 造精機能障害
当院では精子を元気にする効果が期待出来る漢方薬を処方させていただきま
す。
他の原因(精路通過障害、精路通過障害など)が考えられる場合は泌尿器科の
受診をお勧めしております。
原因不明の不妊、その他の不妊
原因不明の不妊
- 原因不明不妊症
種々の検査を行なっても、明らかな不妊の原因が判明しないものもあります。
腹腔鏡手術や、体外受精をすることによって明らかにしていきます。
その他の不妊
- 痩せすぎ、肥満については患者様のお身体に合った栄養指導を行っております。
糖尿病などの疾患も初診検査で疾患の有無を調べた上で、対応しております。
今さら聞けない! 女子のキホン
Q. 排卵誘発剤って怖いイメージがあるのですが…。

排卵誘発剤って聞き慣れないし、太る、むくむ、と聞いた
ことがあるので使うのが不安です。

- 排卵誘発剤の成分は
卵子を育てるFSH、排卵を促すLHというホルモンなので、
排卵誘発剤を使う=体に足りないホルモンを補給する
というイメージになります。
- 排卵誘発剤を使ってお身体が太る、むくむ、というわけではなく、
お身体が、みずみずしい状態になる
ということです。